「家計簿が続かない」という問題の答え
アプリで自動的に付けてもらったほうが良い。絶対。
家計簿付けと発達障害は、かなり相性が悪いです。
自分自身が発達障害ならば、感覚的にわかると思いますが、
家族が発達障害の場合、なんでできないの?と不思議に思われると思います。
結論から言っちゃいましたが、アプリが神です。
今は、「API連携」を利用した家計簿アプリがあり、API連携で、クレジットカードやら銀行口座やらから自動で支出データを集計して家計簿を作ってくれます。
発達障害の人はなぜ、家計簿がつづかないか?
なぜアプリの自動家計簿がおすすめか?
考察してみました。
■完璧主義の特性
「現金残が18円合わない!」
「何とか一年つけることができたわ♡
収入(給与手取り)- 支出(食費・日用品・家賃・その他もろもろ)が、この一年で増えた預金よね?え!30万円も違う?
あんなに頑張って家計簿付けたのに、なんで・・・」
定型発達の人でも、こういうストレスで家計簿を続けることが難しいです。
発達障害の人は、定型の人の5倍10倍となってそのストレスが襲ってきます。
ちなみに、私は、ガラケー時代(2000年頃)に、家計簿ノートを買って付けていましたが、挫折しました。
「ざっくりでいい。傾向を知るための物なんだから」
FPさんはそういいますが、ざっくりをつづけることができない。
家計簿アプリなら、クレジットカード、預金の引き落とし、楽天アマゾンの通販履歴に、毎日勝手にアクセスして、勝手に家計簿をつけてくれる。
自動でできない所は、?マークにすることで「ざっくり家計簿」を勝手に完成させます。
全問正解できないなら、テスト受ける意味がない。
とボイコットしてしまうような白黒思考(0-100思考)とも、家計簿つけは相性が悪いです。
なぜなら家計簿は365日。入院した、大けがをしたetc、付けれない日もあるからです。
■不注意の特性
免許証がない!保険証がない!家のカギがない!車のカギがない!アレがない!コレがない!昨日メモした取引先の電話番号がない!
ADHDの困り事が語られる際によく聞く話ですよね。これ、私の日常です。
こんな私が家計簿をつけるとなると、
「家計簿がない、A4の大きさで表紙がオレンジ。厚さは1.5cmくらい。目立つからすぐに見つかると思うんだけど・・・」と毎日探す必要があります。
家計簿を見つけたら、今度はペンがない。
「昨日、アンケートを書くのに使ったから、机の上にあるはずなんだけど・・・」
違うペンで書くと、今度は線の太さが違うことが気になる。(完璧主義)
そのほか、電卓、財布、レシート、通帳・・・・全部そろわないと家計簿をつけ始めることができません。
更には、家計簿付けのためにカバンから出した財布を忘れて外出してしまう。
家計簿ノート(2000年頃)をつけていた頃は、通帳を良く無くしており、何度再発行したことか。(家計簿付けのために机に通帳を出し、その後どこに収めたかが不明)
家計簿ノートを辞めてからは、通帳はカバンに入れっぱなしなので、通帳が無くなることはなくなりました。
家計簿をつけるだけで、日常のQOLがダダ下がりです。
アプリならば、スマホさえあれば大丈夫。スマホだけを探せばよいので。
(ちなみに私はスマホを探すのに疲れて、お風呂以外は、スマホに紐をつけて斜め掛けしています)
それでもスマホを無くすことがあり、「iPhoneを探す」でも見つけれないことがあります。そんな時はノートパソコンから家計簿(クラウド)にアクセスできるのでアプリは秀逸です。
■過集中の特性
「こいつ、発達障害じゃね?」と思う主人公の漫画(ドラマ)で、かっこよく書かれる過集中。
「やばい、期日に間に合わない!」
というみんなのピンチに、寝るのも、食べるのも、トイレも忘れて何とか間に合わせてHappy End☆彡
これ、嘘じゃない。
実際、私も仕事で、この過集中のおかげで、絶対無理な納期を間に合わせることができて、クライアントに感謝された経験は何度かあります。
ただ、その裏で何が起こっているか?
寝るのも食べるのもトイレすらも忘れて集中しているわけです。
もちろん疲れます。
過集中が終わった後は、2週間くらい調子が悪いです。
・弱っているから、ひたすら寝る。
・食べ物も消化に悪いものを食べると気持ち悪くなるから、ウィダーインゼリーでちょっとづつ体力を回復
・トイレ忘れて膀胱炎になっちゃってるから、婦人科に薬もらいに行かなきゃ
みたいに体はボロボロです。
そんな中、仕事も育児も待ったなしです。
家計簿をつける気力がどこに残されている?
今月は仕事忙しかったから、家計簿はお休み!と
割り切ることができればいいのですが、完璧主義が邪魔をする。
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仕事に全力投球!仕事の後に20%の体力を残すなんて器用なことはできないよ。
という人も多いんじゃないかと思います。
よく、発達の夫をもつ奥様の愚痴で、「家では寝っ転がってスマホばかり。ちょっとは子供の相手をしてよ」と言うのがあります。
あれは、仕事の後に20%の体力気力を温存できないから、なのかも、と考えています。
ドラマチックな結末じゃないから気づかれにくいですが、そういう人は毎日、職場で過集中して、自分の能力の120%の業務をこなす毎日なのでは?と思います。(寝食トイレは忘れないくらいの軽めの過集中)
そういう人は、毎日、過集中の疲労と戦っている状態です。
家計簿をつける気力が残っていません。そのため、コツコツ家計簿をつけることが難しいのが分かります。