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不適切な言動に気付かせるテクニック
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不適切な言動に気付かせるテクニック
子供自身に、今の言動は不適切だった。。と気付かせることは、叱ったり怒ったり、ややもすると褒めたりすることよりも重要です。
今回は、私が療育の現場でよく用いる、3つの手法をご紹介します!
ブロークンレコード法
壊れたレコードのように、言葉を投げかけ続ける、という手法です。
シンプルですが、とても強力です。
例えば、課題が終わって鉛筆を机に置くという指示を出したとします。
まだ子供本人は課題が最後まで終わっておらず、途中で課題をやめることができないようです。
そんなとき、このブロークンレコード法を試します。
「鉛筆おきます」
これを、できるまで繰り返します。
「鉛筆おきます」
「鉛筆おきます」
「鉛筆おきます」
。。。。鉛筆を置くことが出来たら、「鉛筆おけたね、よく我慢できたね」などのように評価を入れます。
大事なのは、繰り返す時の声のトーンや表情を変えない、ということです。あくまでも、壊れたレコードのように。
これが、怒気がこもってしまったり、早口になってしまっては、効果が期待できません。
子供にとって、徐々に怒気を強められながら叱られる、ということには慣れっこになっている子もいます。
だからこそ、この不気味なまでの声かけが有効なのです。
そして、必ず誉めて終わるようにします。
これがないと、ただの不気味な体験になってしまいます。
どんなに当たり前の事であっても、出来たことを認めて誉めてあげましょう。そうする事で、望ましい行動が強化されていきます。
暴言、暴力を振るってくる際にも有効です。
「しません」と繰り返します。
そして止められた時には、「よく止められたね。えらいよ。」と声をかけます。
暴力をしてくる子にまで、それを止めたくらいの当たり前の事で褒めるのか、と思われるかもしれませんが、そのお子さんは他に自分の望みを叶える方法を知らないのです。
ですから、適切な方法も併せて教えます。
困った時には、助けてください、嫌な時には言葉でやりたくないです、と言えばいいよ。などです。
もう一回言ってみて?
不適切な言動があった時、こう言ってみてください。
おそらく、自分からごめんなさいと言ってくれる子が多いと思います。
例えば、「じゃま、どいて」などのようにお友達や先生に言ってきた子供がいたとします。
その子に対して、
「今の言葉、もう一回言ってみて?」
と投げかけます。
子どもは、えっ、、、という反応をとります。
場合によっては、"何も言ってない"と取り繕おうとします。
そんな時は、「先生、なんて言ったのかは聞いてたから知ってるよ。もう一回言ってみて?」と言います。
大抵はここまでくると、ごめんなさい、と言ってきます。
「自分でいけないことに気づけたんだ。すごいね。次からはそんな言葉は使わないでね」
と、評価と注意を入れておきましょう。
悪びれずにもう一回本当に行ってくる子には、まだこの手法はあまり効果はありません。なぜそれを言ってはいけないのか、しっかりと教えてあげましょう。
授業中に手遊びをしていたり、おしゃべりを続けたりしている子にも有効です。
「楽しそうだからみんなの前でやってみて」とか、「先生も話に混ぜて」などと言ってみるといいと思います。
重要なのは、子供が言われ慣れていないであろうことを言うことです。
注意点としては、あまり大勢の前で、注目をさせるようには言わないことです。
本人のところへ行って、本人だけに聞こえるくらいで言ってあげるといいでしょう。
計画的に無視をする
不適切な行動に対しては、これが最も有効とも言えます。
本人や相手、自分に危害の加わらない不適切行動に対しては、反応しない、無視をするのが最も効果的です。
発言を許可していないのに授業中に喋ってくるようなお子さんには、まずはじめに、先生以外喋らないこと、質問は手を挙げて当てられてから発言することをルールとして教えておきます。
その上で、勝手に発言をする場合には無視を決め込みます。
たいていは、あっそうだったと思って手を上げるか、発言をやめます。
ここで反応してしまうと、さらに言動はエスカレートしてしまいます。
授業が止まるほど、自分勝手な発言をする場合には、もう一度ルールの確認をします。
「先生以外しゃべりません」
「質問は手を挙げて、当てられてから」
などです。
授業とは全く関係ないことを発言してくる場合には、「今、絶対に言っておかないといけないことですか?」と確認します。
そこで、我慢ができたらそのことを褒めてあげましょう。
授業が終わった後などに、何を言いたかったのか聞いてあげます。
特に承認欲求の強いお子さんで、周りの注目を集めたいという場合や、癇癪などを起こして自分の望みを叶えようとするような場合に有効です。
今日は、不適切な言動に気付かせるテクニックをご紹介しました。
共通することは、本人がいつも言われ慣れていないようなことをする事で、ハッと気づきを与えることです。
ぜひ、実践してみてください。
最後まで読んで頂きありがとうございます♪
また次回お楽しみに!