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「ジバニャンの秘密だニャン!」を見て分析したこと(アニメ感想文)

アニメ妖怪ウォッチの100話、
「ジバニャンの秘密だニャン!」を見て
精神障害者が考えたことをアウトプットします。


所詮見ているのは一面だけ

冒頭部分のウィスパーのセリフから
考えたことです。

「そろそろ皆さん、世の中に潜む妖怪のことが
分かってきた…なんてお思いかもしれませんね~」

「でも皆さんが見てきたのは妖怪にまつわる
ほんの一部!」

「まだまだ妖怪の世界は奥が深いのでうぃす!」

このセリフから、
私達が見ている他人像は所詮一方向から見た
歪んだ他人像であり、

他人を本当の意味で理解するのは難しい、
ということを示唆していると読み取りました。

つまり、この話で秘密と称されたジバニャンの
エピソードもまた彼の一部であり、

内的な感情を含めると更に分析できる
可能性はあるはずです。

しかし私達は都合の良い生き物で、ある程度
人への理解が済んだと思ったら、

その時点での理解が正しい相手への理解だと
錯覚してしまいます。

最近MBTIが人気になる中で、他人をMBTIの特性に
当てはめて自分の都合の良いように解釈する人が
いるとも聞きます。

自分を発達障害だと思いたい健常者が陥る
ファッション発達障害だって同じ部類でしょう。

人は自分にとって都合の良い情報を収集する癖も
持ち合わせているので、中途半端にしか他人とは
分かり合えないし、

逆に自分も他人から100%理解してもらうことは
不可能だと心得るべきです。

つまり自分を分かってあげられるのは
自分しかいない、自分で自分を分析する時間が
必要になります。

自分とある程度の期間格闘すると
自己受容(長所短所含めて自分を受け入れる)の
状態になるので、

全ての人に自己受容して欲しいものです。

原点の人生はつまらないけど…

本編の内容では短くネタ扱いで紹介される
「ケータの知られざる物語」を
見て感じたことです。

ウィスパーはケータの何もかも平均的な人生を
嘲笑っていましたが、

僕はケータを可哀想に感じる反面、
何もかも普通通りに進むなんてある意味
最高の人生じゃないか!と思いました。

あくまで心がマイナスに振り切った精神障害者の
感想です。

普通に友だちと会話できて、普通に進学して
普通に会社で働いて家庭も持って…

原点の人生は快適領域にから出られないという
意味で確かに面白くないです。

自分だったら変化に富んだハプニングありきの
ハチャメチャな人生を送りたいと考えます。

しかし他人の芝は青く見えてしまうもので、
自分が経験していないからケータのような人生も
短期間体験して味わってみたいなぁと思いました。

結論としては、他人が普通の人生を毛嫌いしても
仕方が無いし、普通でも本人が楽しく人生を
送っている実感を得ているならそれでいいと考えます。

閉ざされた環境下では自分の立ち位置が分からなくなる

劇中、ジバニャンは二丁目信号会に入るのに
相応しいネコ妖怪かどうか格付けチェックを受けますが、

ジバニャンは自分がいかに恵まれた環境で育ったかを
自覚していないようで、淡々と過去を振り返りながら
華やかな生活振りを語っていました。

この点から、人は閉塞的な環境で育つと自分の恵まれ具合
を把握しないまま傲慢な性格になるんだと考えます。

話は大幅にズレますが、ADHDを持つ貴族の配信者
「おおえのたかゆき」さんも配信で自身の生活を
公表した時、

「これが普通じゃないの?」といった素振りを
見せて自分の幸福を直視出来ていないように感じました。

少しでも充足感を高めるために、辛い日々を
送っている人は3行ポジティブ日記を書いて
幸せだと錯覚することが大切です。

自分が幸せなら他人の物差しに計られずに
済みます。

さだおはHSP傾向で愛着障害?

二丁目信号会に属するネコ妖怪の一匹、
「さだお」は自分が想像できない華やかな
ジバニャンの生活の様子を聞いてパニックを
起こしていました。

この様子から、さだおは生育環境が宜しくなく、
飼い主からの愛情が薄い状態で育ったことが
予想されます。

また、二丁目信号会のボス的な存在であるネコ次郎
のエピソードを聞いて創造力豊かに楽しげな妄想を
する様子も伺えました。

どこか飼い主の代わりのような存在を求めていて、
ネコ次郎を盲信して自分を落ち着かせて
いるのでしょう。

このような点から、さだおはHSP傾向で
愛着障害を持ったネコ妖怪であると考えます。

加えて言うと、観客に無差別的に炎を浴びせて
感情の抑制が効かないように見えた
(些細な刺激で喜びと怒りの感情が急激に揺れ動く)ので、
境界性パーソナリティ障害も隠れて所持しているように
感じます。

まるで自分の母親がネコ化した
みたいでした。

僕の母親に関しても、少しは相手の過去の体験を
分析する機会を持てば、

母の言動や行動の理念が理解できるようになり、
多少は配慮が行き届くのかもしれません。

ネコ次郎→ジャイアン、ネコ吉→スネ夫に似ている

ネコ次郎はジャイアン、ネコ吉はスネ夫に
少し似た性格であることが分かりました。

ネコ吉はネコ次郎に媚びを売り、
プライドが高く他責思考です。

ネコ次郎はジャイアンとは
直接結びつかないかもしれません。

彼は傲慢な姿勢は示さず、しかし自信を持った風貌で
いざという時は保身に走る性格だからです。

何かのキャラに当てはめて考えると分かりやすくはなりますが、
必ずしも一致しないことは念頭に置く必要があります。

そうしないと白黒思考の餌食になるでしょう。

いずれにせよ、両者は大物ぶった小物です。

ジバニャンの真の強さ

ジバニャンは内的成長のために努力を続け、
孤独を感じても諦めない姿勢が魅力的だと
感じました。

以前は単に怠惰で傲慢なネコ妖怪だと思い込み、
強い嫌悪感を抱いていましたが、

他のネコ妖怪が痛みを伴うトラックとの戦闘に
参加しない反面、

自分を貫き通して、目標のために精進し続ける
志がかっこいいと感じます。

他の二丁目信号会のネコ妖怪は権威に魅せられて
外的評価を気にするネコばかりの中、

ジバニャンは一時的な快楽に惑わされません。

ここにジバニャンの真の心の強さが表れていると
感じました。

僕もジバニャンのやり口には共感し、生涯掛けて
精神疾患と向き合うと誓っているので、
彼を応援したいです。

表面だけ見て優劣を判断していた子供時代の
僕がバカでした。

その子供時代の価値観を今にまで引きづって
信仰していました。

総括

今回はアニメ妖怪ウォッチの
「ジバニャンの秘密だニャン!」を視聴して
得た気付きをアウトプットしました。

この話は最初から気付きが得られそうだな、と
核心して見始めたので思った通り獲得できた物が
多くて嬉しいです。

やっぱり成長した自分が過去に見ていたコンテンツを
再度見直して新しい発見を得るのはASDにとって
これ以上ない至福の時間だと思います。

ここまで記事を読んでくれて
ありがとうございました!

アニメ見たい人用


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