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途中
ロジェ・カイヨワの『遊びと人間』を読んでいる最中、なのだけれど、個人的にいまいちしっくりこない。
内容的には、ホイジンガの提示した「遊び」について、もう少し踏み込んで詳しく考察している本なのだが、『ホモ・ルーデンス』に関していうと、わたしはホイジンガが、ほかにそういうほかないようなものを便宜的に「遊び」という言葉を用いて表現しているにすぎないと思っているので(現段階においては)、そこを深堀してもなあと感じてしまう。
もちろん、新たな気づきみたいなものがあるので、最後まで読み進めるつもりではある。
この手の本を読んでいてよくあるのは、読んでいても言葉としてはぜんぜん頭の中には入ってこないのだけれど、読むことによって頭の中に新しい道がつくられたり、いちど通っただけの小道がちゃんと舗装されて道路になったりするような感覚をえられること。
ただ一方で、本を読んでいるはずなのに、言葉を忘れそうになるので、その点は非常に困る。
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