これはただの夏
去年の夏に読んだ本の感想がiPhoneのメモにひっそりと残っていたので
『これはただの夏』 / 燃え殻
"夏から秋に変わっていく、
季節のグラデーションが苦手だった"
どの季節も毎年平等に訪れるはずなのに、
予測不能の大どんでん返し!が起きるわけでも
人生を変える一大事件!が起きるわけでも
今世紀最大の大恋愛!をするわけでもないのに
"ただの夏"に期待をしてしまうのはなぜなのか。
夏だけが少しだけ特別なのはなぜなのか。
「平成最後の夏」はあったのに「平成最後の秋」が無かったのはなぜなのか。
"つまらないことを頼める友達が
一人いたら、いい人生 "
"なんでも話せる人がいたら万々歳"
万々歳な私からつまらないことを
頼まれてしまう友達たちと
幸せとは?みたいなバカなことを考えて
答えの出ない会話を死ぬまで
続けていたいと思った。
別の季節に読んだらきっとどうしても
夏が恋しくなってしまうから夏にしか読めない本だけど、夏には必ず読みたくなる本になった。
来年の夏、私がこの本を読む時は誰とどこにいるのだろうか
もしかしたら、人生を変えるとっておきの一大事件!!!
を迎えていたりしちゃって
と、またバカな期待を抱えて
敬具
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