10年後の仕事図鑑から
「寿司職人が何年も修行するのはバカ」
だなんて堀江貴文さんが発言して
炎上したことがあった。
堀江貴文さんと落合陽一さんの著書
「10年後の仕事図鑑」にも
この話がでていた。
ユーチューブで寿司を覚えた寿司屋の大将、
卵焼きがめちゃめちゃ美味い寿司屋のレシピはパティシエのメニューにルーツがあったとのことなどなど。
それに堀江氏はこう言う。
修行期間を長く積めばそれほど型にはまってひまう。長く修行したことをありがたく感じることが良くない。
これを読んですぐ
音大やクラシック音楽の世界を思い出した。
音楽の世界だって、一日何十時間練習。
音大時代は4年間練習しかしていなかったって人が
どれほど音楽の職に就けただろうか。
あまりに上手だから、先生がたくさん仕事を紹介してくれて、コンクールでもばんばん賞を獲ってという人は本当に運が良い。
大学3年くらいのとき、短い時間で上手くなれたら、譜読みができればって真剣に考えた。
今まで時間をかければ上手くなると思っていたけど、単純に考えれば同じ箇所を何度も同じように機械的に吹いて、次の日もまた同じ箇所を何時間も吹いていたら効率が悪い。
時間をかけないで上手くなって、その分別のことに時間が使えたら、視野はかなり広がる。
私も今大学時代のことを思い出すと、楽しかったとは思うけど3年までは練習しかしていなかった。
4年になって学友会という生徒会のような団体に入って、学生演奏の運営に携わることができてかなり視野が広がった。
学生時代こそ自分の専門分野以外のアルバイトなりしてみることが将来につながるのではないか。
やってみたらまったくできなかった、自分には苦手な分野だったって、そう気づくことがもう得ている。
これが大学卒業して就職してみたら、まったく合わなかったといって退職して、ゼロからなにかを始める、それから転職活動…
それにくらべてアルバイトで苦手に気づいているほうがはるかに修正がきく。
今考えると驚くことだけれど
大学のレポートを手書きで書いてきたり
長い譜面を手書きで書いてくることだってあった。
Wardはもちろん、楽譜入力ソフトのfinale(有料に抵抗があるなら無料で使えるミューズスコアだってある)か使えることだって、自主公演のチラシを自分で作ることだって、音大ではあたりまえになってほしい。
それがきっと卒業後すぐに仕事に生かせることだと思う。