田舎で生活をすること。①
フランス留学から帰国して
地元の埼玉県深谷市で生活をして仕事をして
田舎・地方ということにいろいろ考えていました。
今回は音楽活動も含め、どの分野に於いても言えることを
数回に分けて自分なりにまとめてみました。
♪まずは音楽活動に於いて
前の記事でも話したように、昔の私は「東京に行かねば音楽の仕事はない!」
と思っていました^^;
単純に考えるとそうです。プロオーケストラ、音楽教室の講師、大手演奏派遣会社…なんてありますでしょうか。
プロオーケストラなんて本当に狭き門。自分の楽器の募集が出るなんて稀。そこで受かるなんてかなりの倍率。驚きなのは募集があってオーディションがあっても、いい人材がいなければ採用しないことだってあります。
都内の音楽教室なんていっぱいありすぎて、
楽器を習いたい人と教える人の人数比、そんなに変わらないんじゃ?
なんて思います。楽器によりますが。
実際都内で音楽教室をやってみても、本当に痛感します。
ピアノは別ですが、生徒は集まらない。
生徒から徴収するレッスン料は高いくせに講師の取り分は低い。
大手の演奏派遣会社だって一緒。
つまりはどこかに属していなければいけない。
属していても稼げない。
私はこの現状を見て、本当に悲しくなりました。
音楽だけを仕事にしている人なんてごくわずか。
音楽ができる(自分の専攻楽器ができる)だけじゃ、
(一部の国際コンクールに受賞するエリートをのぞいて)
生活なんてできないのです。
音楽以外の能力の必要性は過去の記事よりご覧ください。
地方の音楽教室はどうでしょうか。
深谷市のように地方都市の場合のみ話しますが
生徒集客はコツさえつかめば都内の教室よりはるかに多く集まります。
(このコツ、有料記事で書こうかな…)
なぜなら競合教室が近くにないのです。
もちろん「深谷 音楽教室」なんて探せば個人宅でやっている人など数件でてきますが、都内の半径5kmの音楽教室の数とは比べ物になりません。
それからHP、SNSを使った音楽教室がかなり少ない!
音楽やってる人は話がわからないだろうと付け込まれて、HP制作とかSEO対策とか、大したことない集客ツールだとかを音楽教室に売り込んでくる営業が私は本当に嫌。けど世間からそう思われているのが現状。
それからターゲットに合わせた宣伝方法、宣伝場所が明確!
深谷市は最近区画整理、開発地などで、新築の一戸建てがバンバン経って
家の雰囲気や周辺雰囲気(学校、スーパー、公園が近いなど)で、どんな人が多い地域がすぐにわかる。
→つまり、ピアノを習わせたそうな人が多い地域かすぐわかる。
飲食店に行けば平日の昼間はお友だち同士で集まっている、主婦、シニア層がたくさん。
→飲食店と仲良くなってチラシを置かせてもらえる。
コミュニティが狭いから、ある程度露出があればすぐに広まる。
これが地方の良いところです。
「今は子どもが少ないから音楽教室も大変でしょ」
なんてよく言われますが、深谷に移住してくる人、両親ともに深谷周辺の出身なんて家族も多く、子ども全体の数が減っていても「良質な習い事をさせたい」という意識の高い両親が多く、習い事ビジネスは地方のほうが本当にわかりやすいです。
次は地方での子育てについて話してみます。