米国GivingTuesday|お友達を誘って献血へ!フレンズ30周年とコラボ
GivingTuesdayは、クリスマスシーズンが始まる前に、国際的な「寄付の日」として設定された日で、今年は12月3日(火)でした。2012年から実施されているキャンペーンです。欧米では、この日をスタートに年末寄付のスタートを切ることが多いそうです。ThanksGiving翌日のBlackFridayはここ数年日本でもセールがキャンペーン化されていますが、GivingTuesday自体は日本ではほとんど知られていません。
なお、このGivingTuesdayをもとにして日本独自のものとして設定したのが、寄付月間です。私もかつて事務局として関わっていましたが、まだ「界隈」の一部しか広がっていない印象。(とはいえ、意外なところから「12月は寄付月間ですから.…」という提案を受けることもあり、お☆?となることも。笑)
ちなみに私は、この寄付月間のキャッチコピー
「欲しい未来へ、寄付を贈ろう」
が大好き。
さて、話を戻して。
毎年米国のGivingTuesdayのファンドレイジング方法や結果には興味津々なので、ニュースや記事を探します。
ということで、今日はこちらの記事から。
GivingTuesday Raises $3.6 Billion for Charity, Up From Last Year
By Rasheeda Childress( December 4, 2024)
https://www.philanthropy.com/article/givingtuesday-raises-3-6-billion-for-charity-up-from-last-year
本記事によると、今年のGiving Tuesdayでは寄付額が約36億USドル(約5,416億円)にもなったとか。これは、昨年比16%増。
って、毎年総寄付金額上がってやしないか~い?
なお、寄付者数は3,610万人のアメリカ人が参加し、こちらの前年比は7%増とのことです。
各非営利組織のGivingTuesdayの特徴としては2つある模様。
寄付を集める
寄付者との関係性を深める
うん。シンプルで分かりやすい。
ちなみに去年のGivingTuesdayをきっかけにいくつか寄付をしてみた米国の団体から、GivingTuesday寄付キャンペーンの寄付依頼メールが届いていましたが、私に届いたメールはどれもシンプルに「寄付をください」メールでした。ほんとにシンプルで。いっそ清々しいくらい。
しかも昨年に続き、マッチング寄付で2倍。とのこと。マッチング組織がどこなのかは不明でしたが、GivingTuesdayは、企業や法人が寄付を出す機会になっていることは間違いないかと。
さて、本記事のTOP写真にもなってたこちら。
お友達同士で献血か。と思いきや、AMERICAN RED CROSSのこんな仕掛けがあったそう。やだ、これ。結構いろんな協働に活用できそう。
この写真のバックにあるストーリー。
今回、AMERICAN RED CROSSでは、テレビ番組『フレンズ』の30周年を祝うワーナー・ブラザースと提携し、友人と一緒に献血をするよう支援者に呼びかけたそう。参加者は、赤十字とフレンズブランドの特製ソックス2足を手にし、national executive directorのDarren Irby氏によると、「1足を献血者として自分用に保管し、1足を友人に渡して献血に誘う」ためのもの、とのこと。
記事にも記載がありますが、この「友達を誘う」という手法、かなり有効。日本の寄付白書にもそのデータが表れていますが、人は頼まれると寄付をしやすすくなる傾向があります。これもこの心理をしっかり踏襲していますし、私自身そうだったんですが、献血っていきたくても何かきっかけが必要で。私も数年前、友人に誘われて、成人の日記念(私は成人約2回目記念。笑。)に行きまして、それ以降ふらっと1人で行けるようになりました。
今回AMERICAN RED CROSSの献血キャンペーンは11/18~開始され、最初の1週間で、通常20,000人の献血予約が1日平均26,000人に達していたそう。献血をした人は、寄付した人と同じようにお礼状を受け取り、その献血のその後を示すフォローアップ情報を得るこができるそう。
赤十字の献血アプリから、自身の血液が実際に地元の病院に配られたときにメッセージを受け取ることができ、金銭的な支援と同じように、それが病院で使われたことがわかるそう。ちょっと面白い。金銭の寄付より、使われた感を感じることができそう。
ただし、これ、血液の追っかけシステムができていて初めてできることだから、ここまでのシステム化が大変だっただろうな~。なんて、バックオフィスも気になりますが.…。
GivingTuesdayに限らず、海外の事例はすぐに活用できそうなイベント・キャンペーンが多々。今回のAMERICAN RED CROSSの方法も、ドラマの周年だけでなく、映画なんかにも使えそう。これは、、、、、もうちょっと前に知れればよかったなぁ~~~。