バトル・オブ・ブリテン 史上最大の航空作戦[勝っていたら,戦闘機,分かりやすく,敗因,要約,感想]
ナチスの支配から逃れたポーランド空軍の兵士がイギリス軍に参加する
第二次世界大戦時、ポーランドは真っ先にナチスドイツに侵略を受けた。ドイツ軍や武装SS親衛隊が得意とした電撃戦という新しい戦法になすすべもなく、あっという間にナチスドイツの支配下に置かれてしまう
ナチスが政権を取った1933年に、ヨーロッパにいる経済的に豊かであったり、国際的なつながりを持っているユダヤ人は、住んでいた土地を捨て、イスラエル、アメリカ、その他のできるだけドイツから遠い地に、亡命したその数はヨーロッパに住むユダヤ人の1/4にあたるそうである
そのポーランドから亡命した人のうち、ユダヤ人でない者もいた。イギリスに亡命したヤン・ズムバッハもそのうちの一人である。ややこしいのは、この人がポーランド人に成りすましたスイス人だったという点であるが、作中ではポーランド人として扱われているので、その点はあまり気にしなくてもいいだろう
ヤン・ズムバッハはイギリス軍のポーランド人部隊に参加して、イギリス軍空軍の軍人ともめながらも戦果を挙げる、というのがこの映画のストーリーである
イギリス軍航空兵とポーランド航空兵の対立 ポーランド人に向けられた偏見
イギリス人に偏見を向けられたポーランド人のシーンがある。どこでもマイノリティーは弱い立場になるんだなと、差別というのは人間である以上しかたのないことであるように感じた
ソ連に支配されたポーランド 戦争のその後
ポーランド人は戦争の英雄であるにも関わらず、ポーランドへ送還され、ソ連に連合国協力者として処刑、弾圧、強制労働という不利な扱いを受ける
もしドイツが勝っていたら、第二次世界大戦はどうなっていたのか考えると興味深いかもしれない