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鳩羽 映美
2018年9月23日 22:44
「私の人生はもうここで終わりです」と思うのに、コンビニでプリンを買うのを我慢したりする。店内の蛍光灯に煌々と照らされて、剥げたコンシーラーやテカる鼻のことが気になりながら、同時に「私の人生にもう行き先はない。ここで終わり」と強く思っている。2分くらい立ち尽くしてから、コンビニを出る。帰り道は暗く、「この世には私のことを好きな人も、これから好きになる人もいない」と思う。そういう道を、ただ
2018年9月12日 00:02
何千年も生きたように疲れていたしいつまでも生まれる順番を待つように寂しかったどんな景色も見飽きていたしどんな音も聞き飽きていたでもあなたの顔は間違いなく初めて見るものであなたの声は間違いなく初めて聞く音だったあなたがその顔で笑ってその声で私に「好きです」と言ったとき私は初めて世界と目が合ったと思っただけど私が一度まばたきをしたら昼と夜が知らぬ間にくるくると