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おじさん交換日記 グルメ風雲録編 その2
【オトウバシ・タツキ】
名古屋に来たら、ころきしめん、別名きしころは食べておきましょう
ハラダさん、結局、俺は書かねえって。
そりゃないっすよ。
やるっていうから、こっちは1ヶ月以上、今か今かと待ちわびていたんですから。
面白いことが書ける気がしないって言われても、知ったこっちゃないですよ。
でも、まあ、いいです。
僕は、一方的に名古屋の美味しいものを伝え続けます。
こちらに来る際の参考にしてもらいたいですし。
で、なんか言いたくなったらいつでも言ってきてください。
ころきしめんって知ってます?
一言でいえば、冷やしきしめんです。
少し前にテレビ番組で紹介されてから、ブレークしているらしいんです。
俺、高校を卒業するまで名古屋だったんですけど、少なくとも僕みたいな子どもにとっては、知らない料理でした。
30年以上経ってから名古屋に戻った今。
せっかく知ったのだから、一度食べてみようと思い立ったんです。
夏のはじめ。
夜遅かったんで、いわゆる老舗はどこもしまっていたので、池下っていう地下鉄の駅のそばにあるお店を見つけて行きました。
居酒屋でありつつ、食事もできるお店でいただいたころきしめん。
普通にめっちゃおいしかったです。
冷たいスープって、風味が際立つ。
だからごまかしが効かないんです。
その代わり、ちゃんと出汁をとってちゃんと味付けをしたものをいただくと、味わいの広がり方は想像を超えてきます。
そこのお店のも、本当に美味しかった。
平べったい麺に鰹出汁をふんだんに使ったつゆが適度に絡んで、味わいが濃厚になるんです。
ベースの味があるから、麺のはごたえのよさも際立ってきます。
すっかり気に入って、この夏は、何度かころきしめんを食べに行っています。
この間、関東の学校で寮生活を送っている息子が、夏休みで帰ってきたので、誘ってみたんです。
自由が丘っていう住宅街の中にある地下鉄の駅のすぐそばにあるお店。
以前、あったかいきしめんが美味しかったので期待していたけれど、ムロアジの濃厚な出汁が平麺との組み合わせが、まさにざっかけなくて、絶妙でした。
二郎系ラーメンの激烈な風味をこよなく愛す息子だけど、ころきしめん、うまい、うまい、とたちまち平らげました。
美味しいねえ、会計の時に、お店のお母さんに伝えたら、ありがとう、またきてねって。
いいお店だねって息子も喜んでいたけど、お店の人のホスピタリティも外食では大切な要素ですよね。
名古屋、お店の人たち親切なんですよ。
都会っぽい部分もあって、馴れ馴れしすぎないところが心地いい。
子どもの頃はあんまり好きな街じゃなかったけど、案外いいところもあるじゃん、なんて喫茶店のモーニングを食べて感じています。
オトウバシ・タツキ
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*登場したお店
この連載は、いい年こいたおじさんたちが、うまいもんについてやり取りするだけのおはなしです。
登場人物:
オトウバシ・タツキ 名古屋在住。おじさん。売れないもの書き。
ハラダ・アキヒロ 東京在住。おじさん。売れないカメラマン。
サカイ・ヒカリ(ゲスト参加) 関西在住。一児の母。元雑誌編集者。
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