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2021/07/27 ランドセル気分を背負って
最近、通勤バッグを変えた。身の回りで一番の出来事である。これについては以前、2021/04/03 私がほしい通勤バッグ で書いた。ほぼ理想通りのバッグを見つけた。メーカーが会社近くでポップアップショップを出すと聞きつけ、喜び勇んで出掛けたら、イベント展示のみで販売はしていないと言われて意気消沈。それではと、ネットショップで購入したものの、人気で生産が追いつかないため、1ヵ月弱待ってようやく手にすることができた。
もうかれこれ1年半以上、新しい通勤バッグを研究してきた。街中や店先で良さそうなバッグを見つけてはロゴマークを確認してきた。こうして紆余曲折を経て手に入れたバッグは、リュックとトートが切り替えられる2WAYタイプ。ふだんは、リュックで使うことが多い。
通勤バッグはほぼ毎日使う相棒である。「メンバーチェンジ」をしたことで、少しリフレッシュした。その一つが、身体感覚。これまでのバッグは斜めがけショルダーだったので、久しぶりに「背負う」感覚を味わった。
背中が引っ張られるような荷の重さ、リュックの中から物を取り出す時の所作。あいた両手を振って、駆け出したいような気持ち。その一つ一つが、小学生時代のランドセルを思い出させた。
私のランドセルは赤色の牛革製。買ってもらった時はうれしくて、家の中で背負ったままぐるぐる走っていたことを思い出す。金具やベルトが痛むまで、6年間大切に使った。
私の小学生時代は今から数十年前なので、当然のように男の子は「黒」、女の子は「赤」だった。だが最近のランドセル商戦では、ジェンダーレスの商品が注目されていると、東京新聞の記事「知っ得トレンド」で報じられていた。
「6年間一緒に過ごすランドセルは自分の好きな色を選んで、伸び伸び育ってほしい」。メーカーや保護者らの思いのくだりを読んで、ほっこりした。ある男の子が深みのある「赤」を選んだエピソードも紹介されていた。
もし、私がこれから小学校に上がる幼子だったら、何色のランドセルを選ぶだろう? 「空色」がいいかな。
通勤バッグも、本当は「空色」が良かった。でも、フォーマルな場のビジネスシーンを考えると、黒や茶色、ベージュにした方が無難だ。それでは面白くないので、好みと社会性の間を取って、私が選んだのはグレーに見えなくなくもないシルバー。
買ってもらったばかりのランドセルを背負った新入生のように、ピカピカの気持ちで仕事を頑張ろうかな。