2021/05/12 立てば芍薬?
この花は何だろう? 小さな手まりのようにコロンとしている。一輪だけ買おうと思って、札を見て意外に思った。「芍薬(しゃくやく)」とあったから。
芍薬といえば、「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」のことわざで知られている。ゴージャスな美女を連想させる花だ。牡丹も百合もよく分かる。でも、この芍薬のつぼみの状態では想像しにくい。
「これで大輪の花が咲くのかなあ…」
独りごちをしていると、生花店の女性が、「ええ、咲きますよ。つぼみの姿からは想像できないけれど」と教えてくれた。
「でもね、開花しないこともあるの。つぼみの上がべたべたしてきたら、それは密なので、そっと洗い流してあげると、咲きやすくなりやすよ。水滴は拭いてあげてね。花器は窓際に置いてください」
そうか。ちゃんと世話をしないといけなんだな。今のところ、花が開く兆候は見えない。毎日のドキドキがちょっと増えた。