今年もこの企画がやってきた
リトリートとは
夏の予感のこの季節の恒例行事となりつつあります。今年も開催します!のお知らせに続々とお申込みのご連絡をいただき、リトリートへの要望を感じております。
リトリートとは、
隠居、隠居所、隠れ家。または避難、避難所という意味。(wikipediaより)
旅行の目的が観光を楽しむことだとすれば、リトリートは休息を目的として、日常を少し離れて自身の普段の生活を見つめ直してみる試みともいえましょうか。
日常に何かプラスのではなく、日常気がつかないうちに背負ってしまう荷物を減らしていく感覚を味わっていただけるよう毎年企画しています。
わたしのリトリート経験
もう14年も前にさかのぼる、私のリトリート初体験はバリ島でした。ヨガに出会い、本格的に取り組み始めた頃、ヨガスタジオのカウンターに置いてあったチラシ(確か最後の一枚だったような記憶あり)を手に取って、よくわからないけれども参加してしまった10日間のヨガ&ローフードリトリートでした。
会社辞めてリトリートに行くってよ。。。
「10日間旅行に行くという理由で会社を休めない」という言い訳をして、会社に退職願いを出しました。
今考えると、なんて突拍子もない退職理由。。。当時の上司に本当に申し訳ない。(が、今でもその時の上司とは仲良くさせてもらってます。)
当時、不動産会社の営業部で売上を追いかける日々をおくっていました。毎日が刺激的で、楽しくお仕事していたのですが、なんとなく人間関係や今後のキャリアのこと、そして人生について、いわゆる三十路をむかえたお年頃の「ゆらぎ」が生じていた時期でした。
何かを変えたい
でも「何か」が何なのかはわからない
誰かに誘われるでもなく、申し込みをし、そして会社にも退職を願いでて、結構な金額を振り込んで「やっちまった泣」いや「もうなんでもいいやー」と開き直った記憶があります。
リトリート半ば…
毎日ヨガ、ローフード、ミーティング、バリのウブドの自然etc
ゆったりした時間のなかで、タスクを課されない日々、可愛い雑貨屋さんめぐり、ヨガ哲学についての学び、そしてあまりにも自由すぎるヨギー達との会話、私はヒッピーになる要素があるかもしれない、などど思いつつ、とりあえず帰国してから云々は忘れて過ごしていた矢先、
4日目の夜だったかと、真夜中に急に気分が悪くなり、夜中トイレとベッドを行き来することに。体中から固形物・水分、全部抜けて出ていく状態でした。おそらく不摂生から急にローフード生活を実践したことによる好転反応だろう、とのことで何もできないまる1日を過ごしました。
大枚はたいて、退職して、バリまで来て、わたしは何をしてんだろう。
その日は何もできない、していない状態に、ガッカリするばかりでしたが、よくよく考えてみたら・・・
あ、リトリートだった!
体調不良という身体からの指令により、強制的に「リトリート」の意義をインプットされたことを身をもって理解したのです。
この身をもって、というのが重要な要素だったと感じています。身をもって体験しなければ意識できない程、とにかく走り続けていた日々だったのだな、、、そしてリトリート中も忙しく「次は何しよう」と思考し続けていたのだと、何もしない時間のなかで気が付くことができました。
あれから14年、思いがけずリトリートを企画する立場になりましたが、2008年の10日間の経験は代えがたいものとして今でも心に刻まれています。
その後
10日間+αの休暇を終え、長年経験した不動産の業界以外にチャレンジしましたが、やはり人間関係に疲れ、会社員が向かないタイプだな…と自己分析した結果、現在は3-4つのフィールドを行き来する多忙な毎日をおくるようになりました。
全ての経験のパズルが組み合わさって、今があると実感しています。
森のマインドフルネスリトリート
「森のマインドフルネスリトリート」は、毎年参加者の皆様と一緒に企画して実現しているリトリートです。
今年でプレ開催含めて4回目になります。
会社を辞めなくても
バリ島までいかなくても
体調不良をおこさなくても
リトリートに参加することによってもたらされる「何か」はきっと参加者の皆様のもとに届きますので、どうぞご安心ください。