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同じ稽古で伸びる子、伸びない子の違い

極真会館石川支部川北道場責任者の畑中です。
先日Radiotalkで話した内容とほぼ同じことを文字にして届けます。

試合や審査会などで熱心な生徒の親から『今は週3回稽古しているのですが、なかなか試合で結果を残せない。週5回にしようかな?』という風な会話を耳にすることがあります。

しかし、試合で結果を残している生徒の中には週1回か2回の稽古という生徒もザラにいる。

週5回道場に通っても結果が出ない子
週1回の稽古でもしっかりと結果を残す子

この違いはどこから来るのか。

それは道場へ『稽古』に行っているのか『練習』に行っているのかの意識の差です。

稽古の稽という字には『かんがえる』という意味を持ちます。
稽古とは『型』や『師の教え』から自分が今何が出来て、どこが出来ていないのかを学ぶ事です。

練習は習ったモノが身につくまで練り上げる事。

たくさん道場へ通っても結果が出ない子は道場へ練習をしに行き、週1回の稽古でも結果を残す子は道場へ稽古をしに行っている。

この意識の差が結果となって出てくるのだと考えてます。

道場を練習の場と捉えると毎日道場へ通い1時間練習をしても、1週間のうちの7時間しか練習になりません。
しかし道場で稽古した事を持ち帰り、それを普段の生活の中で意識すると、日常生活全てが練習になります。

極端に言えば寝ている時間を8時間とすれば残り16時間練習していることになり、それを次の稽古まで続ければ週112時間の練習となりますね。

空手に限らず、他の習い事や学校の授業でも同じ事です。
授業で学んだことを宿題や自習で身につくまで復習する。
これの繰り返しが成長です。
授業中に前の日の宿題をやってたら、新しい事が入ってこないので成長することは有り得ません。

なので伸びない子は道場へ通う回数を増やそうが、1時間の稽古を2時間、3時間と増やそうがあまり成長しないと思います。

同じ前蹴り100本でも、ただ100本蹴るのと、
1本ごとに『早く、強く、小さく』を意識して蹴るのでは雲泥の差が出来ます。

どこに意識を置くかで稽古の内容が変わり、自分の課題を見つけることが出来、それを足がかりに成長することが出来るようになります。

自分が初段に合格した時に師からいただいた言葉は今でも大事にし心掛けてます。

『日常生活全てが空手の稽古』
稽古の時だけ意識しても身にはつかない。
生活の全てが空手の稽古と意識する事。
稽古という非日常をいかに日常に出来るかが問われる。

『黒帯からが本当の稽古』
黒帯は一段ではなく初段。
つまりここからが空手の初まり。
今までは教えてもらったことをやっていればよかったが、ここからは誰も教えてくれない。
自分で考え自分で稽古を初められる証が黒帯だ。

この二つの言葉を胸に今も稽古を続けています。

興味ある方はRadiotalkも聴いてみてくださいね。

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畑中陽介 コモン プリケツに心身を注ぐ柔道整復師
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