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SaaSとサブスクの違いをざっくりわかればいい人向けにまとめてみた

こんにちは、エンジニアの波多野(@hatamasa1988)です。

GWの連休はひたすらにインプット期間にしようと本を買いあさりましたが、インプットするだけではどうも物足りずnoteでも書こうと思います。

自分はITエンジニアとしてずっとやっているので、馴染みがある言葉なのですが、そうでない人でも近年はSaaSやサブスクと言ったIT用語(?)を良く耳にすると思います。

自分自身QastというナレッジシェアのSaaSを開発していて、SaaSとサブスクの違いについて良く聞かれるので自分なりに解説できたらと思います。
意外と深いことに驚くと思いますww

SaaS(Software as a Service)

世間では「サース」や「サーズ」と読まれていると思います。
発音はどっちでもいいと思いますが、直訳すると「サービスとしてのソフトウェア」となります。

そしてざっくり簡単に言うと、インターネット経由でソフトウェアを利用できるwebサービスです。
プロダクトやシステム自体のサービス提供形態のことを言ってます。

同じインターネット経由で利用できるサービスでも、食べログやぐるなび、facebookなどはwebサービスではありますが、SaaSとは呼ばれないです。

SaaSと呼ぶかどうかは感じるところは下記のようなものになるかと思います

・従来はインストールを伴っていたようなソフトウェアをインターネット経由で提供しているサービス
・サービスの収益源が利用料であること(コンテンツ提供元から収益を上げたり、広告収入ではない)

サブスク(サブスクリプション)

サブスクリプションについては単に「月額定額制」ですね。
飲食店が月額定額制で食べ放題、飲み放題やるニュースがサブスク始めましたみたいに言われるアレですね。

サブスクが成功するか否かはコスパが大きな要因と上げられていて、
利用者目線としては都度課金よりも得するのか?というところかと思います。
また、提供者からすると解約されないことも重要で、利用者に飽きさせない施策も重要。
それでもって、原価が高いビジネスの場合は元を取ってないけど課金し続けてくれている会員、または幽霊会員がどれくらいいるのかも重要な指標かと思います。

SaaSの課金体型いろいろ

基本的には組み合わせになり、フリーミアム、月額定額課金、都度課金の組み合わせを考えて変数を調整する形になると思います。
フリーミアムモデルと言うのは一定の機能は無料で使えるけど、それ以上の機能は月額課金会員になってね。ってものです。

また、会員のランクによっても使える人数とか機能に制限をかけたりします。

気になる人は、国内でも有名なSalesForceとかサイボウズ、Sansan、Slack、freee、Chatwork、Teamspiritなどの課金体験をみるとわかりやすいかもしれません。

私が開発しているQastの料金プランもかなり明確にわかりやすくこのようになってます。

SaaSとサブスクの違いが不明瞭になる理由

結構不明瞭な人はいると認識していますが、
一番の原因は、大体のSaaSが課金体型にサブスクリプションモデルを採用して「SaaSはサブスク向きであった」ということかと思います。

また、サブスクリプションはビジネスモデルでもあるという近年の風潮にもあると思っています。

ビジネスモデルとしてのサブスクリプション

ここが本題でもありますが、
簡単に表現すると、サブスクリプションの本質は徹底したユーザ満足度向上に尽きるということです。
そのために課金体型をサブスクとして採用しているビジネスはビジネスモデル自体を大きく変える必要があるという話は有名な下記の本でも最重要として説明されています。

こちらはビジネスモデルとしてサブスクを導入するためには何が必要かを、サブスク導入事例から解てくれてます。

ユーザ満足度向上させるために、
ユーザに寄り添ったサポートを行い顧客成功を目指す「カスタマーサクセス」などが産まれた背景もここら辺にあります。

そして、何よりもユーザが言葉に表現しない潜在的なニーズを取得するためにはデータが必要です。データを取るにはITが最適であることはみなさん当たり前に認識していると思います。

裏側の仕組みとしてデータ分析基盤が整備されて、データの取得から分析までを一貫して行ないユーザ満足度を測るにはwebサービス(SaaS)が最適だということです。

従来のwebサービスでも行われていましたが、ユーザが有料会員になってくれるか、また解約されないかにより売上が決定されるサブサクを採用しているwebサービス、つまりSaaSには更にデータを重要視する必要があるということですね。

頑張って取得したデータを解析して、ユーザが解約した理由や、有料ユーザになってくれた理由を把握して施策を打つことが必要になります。
(ここら辺の分析は会社によって異なると思うのでわかりませんが、マーケティング、データサイエンティストとかアナリティストとかの人とかがやってると思います)

ここら辺の一連の流れも含めサブスクリプション=ビジネスモデルと表現されている理由かと思います。

以上、ざっくりですがアウトプットしてみました。

併せてこちらの本も非常にオススメです。
切り口としてはSaaSビジネスに求められる組織の役割って感じでしょうか。

こちらの本ではSalesForceで長年用いられてきたザ・モデルと呼ばれるオペレーションの手法を書いた本です。SalesForce、マルケト日本法人立ち上げに関わった福田康隆さんが解説してくれてます。


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hatamasa
「ナレッジ経営クラウドQast」を作っているany株式会社で取締役CTOやってます。 会社の成長過程やCTO目線のいろんな投稿を続けようと思います!誰かの役に立てればと思いますので、良かったらフォローお願いします!