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コーヒー道は奥が深い

長距離通勤の必須アイテムとなったコーヒー。

以前は、ドライブ中に立ち寄ったコンビニでコーヒーを買うのが習慣でした。最近のコンビニはあなどれない。コーヒーも美味しいし、付け合わせに食べたいスイーツも魅力的なものばかり。

でも、通勤で毎日コーヒーを買うとなると、1杯150円×20日=3,000円なり。
結構ばかにならない。

そこで、家でコーヒーを淹れて、保温のできる水筒に入れて持ち歩くようになりました。

今回の記事では、心機一転、コーヒーの研究をしはじめた筆者のコーヒー道奮闘ぶりを書いてみました。

1.始まりはいつもドラマから

テレビドラマが大好きだった

子どもの頃からコーヒーはよく飲んでいました。
といっても、砂糖たっぷり、ミルクたっぷりにしたインスタントコーヒーだったり、缶コーヒーもUCCのミルクコーヒーのような甘味の強いものが大好きでした。ブラックなんてとんでもない。

インスタントコーヒーから脱却したのが、大学時代の研究室にあったコーヒーメーカーで淹れたコーヒー。豆を挽く機能がついていて、初めて「ブラックコーヒーも美味しいかも!?」と思えた体験でした。

本格的にコーヒーブームがやってきたのは、結婚してから。今から17年くらい前の話になります。

フジテレビ系で放映されたドラマ「優しい時間」(脚本:倉本聰さん 2005年)が夫婦二人の超お気に入りでした。

主人公・勇吉(寺尾聡)が物語の舞台となる北海道富良野で営む喫茶店「森の時計」では、コーヒーを注文したお客さんに、コーヒーミルが渡され、自分の飲む分のコーヒー豆を挽くシーンが何度も登場します。

しかも手挽きなので、お客さん自身が時間をかけてハンドルをゴリゴリまわし、挽き立てのコーヒー豆の香りを楽しんでいるのです。

さっそく真似して、手挽きのコーヒーミルとコーヒー豆を買い求め、休日にゴリゴリしていたのでした。
一杯のコーヒーになんだか愛着がわいてしまって、その分美味しく感じられたのを覚えています。

あれから時は過ぎ、それ以上にハマっていくことはなかったのですが、17年の月日を経て、次のマイブームがやってくることになりました。

それがこのドラマとの出会い。

テレビ東京ドラマ「珈琲いかがでしょう」

同タイトルの人気マンガを実写化した、中村倫也さん主演のドラマです。
移動販売車に乗って、いろいろな街角でコーヒーを淹れる主人公の青山さん。
一杯一杯、丁寧に、誠実に心を込めてコーヒーを淹れるシーンが大好きでした。
そんな青山さんに触発され、またコーヒーを淹れ始めた私。

コーヒーとの出会いは、いつもドラマからでした。

2.低コスト高品質?自家焙煎

豆を自分で焙煎してみた

私のコーヒー歴は、ネスカフェGOLDブレンドというインスタントコーヒーから始まりました。
お湯を注げばそこそこ美味しいコーヒーができるって、当たり前のことですが、とってもすごいことです。
コーヒー豆を焙煎することから考えると、めんどくさい手間を一気にはぶいて、コーヒーが飲めてしまうのですから。

お店で挽いてくれたコーヒー粉をドリップして飲むこともありました。これは、自分ではあまり買うことはなくて、人からのもらいものが多かったかなぁ。
ドラマ「優しい時間」との出会いから、コーヒー豆は自分で挽くものというのが当たり前だったので。

そして、焙煎されたコーヒー豆。この時代が一番長い。
どこのお店の、というこだわりはありませんが、おいしい豆を探しながら、あちらこちらの豆をためしましたかね。季節限定品というのには、結構飛びついていました。

味や香りについて、ていねいにポップに書いてくれるお店が多くて、それを参考にして買い求め、味を確かめるような感じでコーヒーを楽しんでいました。

そして、最近は、生豆を買ってきて、それを自分で焙煎するということをやっています。
生豆購入のときの、おすすめのお店はこちら。

生豆で買うようになった1番の動機は、その安さ。
焙煎されたものをお店で買うと、だいたい100gあたり300〜1,000円くらいしますものね。
以前買った豆は、マンデリンG-1という豆3kgで4,263円なり。100gあたりだと142円。安っ!

生豆で買うようになった2番目の動機は、保存のしやすさ。
豆は焙煎されるとそこから、どんどん酸化が進み、味が変わってしまいます。
それを少しでも防ぐために、いつも冷凍庫に入れて保存しています(どうして、そうしたんだろう?何かに書いてあったような・・・)
ところが、生豆だと、麻袋にでも入れて、そのへんに置いておいても大丈夫!3kg使い切ろうと思ったら相当かかりますが、長期保存も可能です。
必要な時に、必要な分だけ(実際は300gずつくらい)焙煎することで、いつも新鮮な香りが楽しめます。

生豆で買うようになった3番目の動機は、焙煎にかかる手間。
正直、時間がかかります。じっと見ていなきゃならないので、手間もかかります。万人にはおすすめできません。
でも、楽しいんです。
焙煎なんて、プロのお店にある専用の機械がないとできないと思っていました。家庭用の焙煎機があることさえ知りませんでした。

そんな私が、家で焙煎してみようと思ったのはこの動画をおすすめされてからです。

煎りたてハマ珈琲さんのYouTubeです。
大阪にあるコーヒー専門店のご主人が、コーヒーについて熱く語っている番組です。その中で、100均でも売っているような安価な蓋つき片手鍋を使って、自家焙煎の仕方を解説してくれています。

動画と同じ量の生豆を用意して、動画を再生しながら一緒にやってみると、同じようなタイミングで焙煎が進み、比較的失敗せずに焙煎ができます。

煎り方にもよりますが、準備から終了まで20〜30分くらいかかります。
基本的にずっと鍋を前後に振り続けるので、手が疲れます。
ずっと立ちっぱで、そこから離れられないので、足も疲れます。

でも、楽しいんです。
そして、おもしろいんです。

3.お気に入りの味を探して

香りや味のバリエーションは無限

コーヒーの味は何によって決まるのでしょうか?

一つは豆の種類。産地や品種が違うと特徴や値段が変わってきます。
お店に買いに行っても、選ぶのが大変なくらいの種類がありますね。

一つは、焙煎の仕方。浅煎りから深煎りまでグラデーション的に変わっていき、それによって味が全然違うことは、自家焙煎するようになってあらためて感じました。

一つは、挽き方。以前は、粒子の大きさの調整のできない手挽きミルでしたので、この違いには、全く気がついていませんでした。
このたび、電動ミルを新調し、5段階の粒の大きさで挽くことができるようになって、歴然とした味の違いに驚いています。

一つはお湯の温度。
日本茶や紅茶もそうですが、お湯の温度によって味わいが異なるそうです。
コーヒーは沸騰したてのお湯よりも、80〜90度くらいのお湯の方がいいと言われています。

一つは、淹れ方。ペーパードリップぐらいしか今までは知りませんでしたが、いろいろあるんですねぇ。
布を透過させるネルドリップ。
喫茶店でみかけることのあるサイフォン。
お家でも1,2度しかしたことのないエスプレッソ。
なじみのカフェで教えてもらったフレンチプレス。
そして、上のユーチューバー煎りたてハマ珈琲さんに教えてもらったハマ式。

このように、コーヒーの味を決める要素はたくさんあります。

自分のお気に入りのコーヒーの味をつくるのは、どうすればよいのか?
気分によって、コーヒーの味を変えたい。
あの時と同じ味のコーヒーをまた飲みたい。

コーヒーの味の再現性を図るため、記録をとっておくようにしています。

焙煎の具合、挽き方、コーヒの粉とお湯の割合、抽出の方法・・・。
そして、その時の味や香りの特徴、自分のお気に入り度・・・・。
コーヒーを淹れる時に、こうしことをメモしておくのです。

まるで、理科の実験のようです。
なかなか自分のお気に入りの味のコーヒーとは出会えませんが、一つひとつ可能性を試していこうと思います。

まとめ コーヒー道は奥が深い

コーヒーは奥が深い

さて、今回の記事は、最近マイブームが再来しているコーヒーについて書きました。

コーヒーの材料は、豆と水。この2つだけです。

そして味についても、結局、苦いかすっぱいかのどちらかだということもできます。

たったこれだけのことに、なにをごたくを並べてきたのでしょう。
でもここまでシンプルがゆえに、少しの違いにも敏感になり得るし、また、その奥の深さを追究したくなるのかもしれません。
多くの人がコーヒーに魅了されるのも、なんとなくわかります。

奥深いコーヒー道、しばらく探究を楽しみたいと思います。

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