人に変わって欲しければ、命令はしない
対人スキルを鍛えたい私とあなたのために、
この本からの学びを少しずつあなたとも共有していきます。
人間関係にお困りの私とあなたのお役に少しでも立てれば幸いです。
この本では、対人スキルを鍛える方法が
の30原則にまとめられています。
今回から、「人を変える9原則」の4番目について書いていきます。
今回の記事では、「人に変わって欲しければ、命令をしない」 について紹介します。
1. 命令せずに、暗示を与える
オーウェン・D・ヤングは、アメリカのやり手の財政家、法律家、外交官として、よく紹介されています。
そのヤングは、彼の部下がした仕事に対して、決して命令的なことを言って、その仕事を直させることはなかったと言います。
部下に考えさせる機会を与え、自主的に仕事をやり遂げさせた。つまり失敗によって学ばせることをさせていたのだそうです。
だから、部下が育つのですね。
上司から言われて過ちを直すのではなく、自分で気がついて直すことで、自分の自己重要感が下がることがありません。
また、別の例では、製品の納期が迫る工場の従業員に対して、イアン・マクドナルド工場長は、従業員に対してこう問いかけたそうです。
「この注文を引き受けて納期に間に合わせるには、どんなやり方があるのか?」
従業員は次々とアイデアを出し、そして積極的に問題解決に取り組んだと言います。
工場長が同じアイデアを口にし、命令したとしたらこうはならなかったでしょう。
ここでもポイントは、命令してやらせるのではなく、質問することで暗示を与え、自主的に取り組ませることだったのです。
2. 命令しても、反感を買うだけ
私は、教頭という中間管理職にあり、校長の命を受けて職員に指示して動いてもらうことがよくあります。
「校長が◯◯と言っているから、◯◯してください。」
こんなふうに話すと、どうでしょう。
言われた方は、おもしろくないですよね。そして、「お前の考えはないのかい?」と教頭に対しても不信感を持ちかねません。
・校長が〇〇と言っている
・△△という意図があるようなのだけれども、□□とも考えられる
・他にも考えられることはないだろうか?
・あなたは、どう考え、どうしたいか?
こんなふうに伝えてみてはどうでしょう?
質問することで暗示を与え、自主的に取り組ませる。
このことを意識して相手に伝えれば、反感を買うことなく、相手に変わってもらえることができるかもしれません。
まとめ| 人に変わって欲しければ、命令をしない
今回の記事では、人を変える原則について
「人を動かす」D・カーネギー著 山口博訳 創元社 part4 4章
から紹介しました。
相手に変わって欲しいと思うことがあっても、 そのことを命令口調で伝えてしまうとません。
命令ではなく、質問の形に変えることで、相手にその解決方法を考えさせて実行→改善してもらうことで、「自分が考えて行動した」と相手の自己重要感を保つことができるでしょう。
目的は、相手を蔑むことではなく、命令して従わせてることでもなく、相手に変わってもらって、いい方向に進めようとすることなのですから。
人を変える原則4:命令をせずに、暗示を与え、自主的に取り組ませること
了
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