だれもが過去を悔やんでいる
きっと誰もが、過去を悔やんで、自分の決断を悔やんでいるのかもしれないな。
ガラにもなく、そんなことをおもった。
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私は「核家族」で暮らしたことがない。
子どものころは、祖父と祖母のいる家で育った。
そして大人になって家庭をもったいま、義両親と二世帯住宅で暮らしている。
もし私が核家族で育っていたら、義両親との二世帯同居は拒否していたかもしれないな。
過去に戻りたい、同居する前に戻りたい。何度そう思ったか数えきれない。
過ぎてしまったことはもう変えられない。
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私の祖父には兄がいた。
歳の離れた兄だったようで、それはそれは優秀なひとだったらしい。
祖父の兄は、第二次世界大戦中に「戦艦武蔵」で戦死をしたそうだ。
祖父は昭和5年うまれ。田舎だったこともあり直接戦争は経験していない。
お兄さんが生きていたら、戦争がなかったら、祖父はよくそんなことを言っていた。お兄さんをとても尊敬している祖父だった。
祖父は、お兄さんの名前から一文字とって、息子につけた。それが私の父。
いばりちらかすし足が臭かったので、私は祖父が大嫌いだった。祖父のする話はいつも昔の話。昔はこうだった、ああだった。興味なかった。
もっと祖父の話を聴いておけばよかった。戦艦武蔵に乗ったお兄さんの話も。
祖父はもう死んでしまったので、かなわないのだけれど。
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じゃむむさんとイトーダーキさんによる昭和史ラジオ第二弾を聴きました。
太平洋戦争下の日本。
「東條英機」といったら、極悪、戦争を起こした張本人、というイメージを持っていました。
全然そんなことなかったんですね。
国家を運営する人たちも、しょせん人間なのだと思った。
エライ人たちも、価値観の違い、性格の相違などで人間関係に苦労していたんですね。
戦争のテーマなのに、「会社あるある」を聴いているみたいな親近感もあり、笑っちゃう場面も。
このラジオを聴いていたら、ふいに祖父のことを思い出して、祖父のことを考えながら記事を書きました。