半年以内に70%の確率で東京が沈没する!?
不都合な真実に直面したとき、人は様々なリアクションをとります。それらの行動には共通する動機があります。
昨日、小栗旬が主演するドラマ「日本沈没-希望のひと-」(TBS系)の第3話を見ました。
「半年以内に70%の確率で関東圏が沈没する」
この衝撃的な「不都合な真実」に直面したとき、なぜ、様々なリアクションをとってしまうのでしょうか。
・段階的な情報開示
・経済を止めるな
・とにかく人命を救え
・二人の学者
・共通する動機
【段階的な情報開示】
この不都合な真実に直面した日本未来推進会議が出した結論は、「段階的な情報開示」です。
避難計画の策定、首都機能の札幌への移転準備
準備が整うまでは時間が必要。
なので、段階的に情報開示を行いながら準備を進めていく、という考えです。
「パニックを起こさない」
未来推進会議のメンバーの意識はそこに向いています。
秩序を守りたい、という官僚ならではの発想と言えます。
【経済を止めるな】
一方で、里城副総理は、ある驚きの行動に出ました。
経済界にこの不都合な真実をリークしたのです。
その結果、関東圏での開発プロジェクトが延期や中止となり、地方都市の土地の取得といった動きが起き出したのです。
副総理兼財務大臣である里城の意識は、どこに向かっているのか。
「日本経済を止めない」
経済が止まれば、日本そのものが経済的に沈没してしてしまうという考えです。
【とにかく人命を救え】
では、環境庁官僚の天海(小栗旬)とサンデー毎朝の記者椎名(杏)がとった行動は…
この不都合な真実の新聞社へのリークです。
半年以内ということは、明日にでも東京沈没が始まるかも知れない。
「とにかく人命救助」
それが、二人に共通する思いです。
【二人の学者】
このドラマのキーパーソンは、香川照之演じる天才地震学者の田所雄介です。
彼が一貫して貫き通していることは何でしょう。
それは、「真実の追究」だと思います。
データに基づき仮説を立てる。
その仮説を検証する。
検証結果から、新たな仮説を立てる。
地震学者としてひたすら「科学的アプローチ」を行っています。
一方で、首相のブレーンである世良教授。
海中の映像やデータを捏造するまで守りたかったものは何でしょう?
一言で言うと「保身」
地位や名誉、権威を守ろうとしたがゆえの行動をとってしまいました。
【共通する動機】
このドラマの登場人物は、首都圏沈没の可能性という「不都合な真実」に対し、様々なリアクションをとっています。
そのリアクションの中には、理不尽さや怒り、苛立ちを感じるものも多いです。
でも、それらのすべてにある共通するものがあります。
それが・・・
「守りたい」という動機です。
守りたいものは、人によって異なります。
秩序、経済、人命、真実、地位・名誉などなど
抽象度を上げると
「大切なものを守りたい」という動機になります。
登場人物が、何を大切にし、何を守りたいと考えているのか。
そういった視点でこのドラマを見てみるのはいかがでしょうか。
【魔法の質問】
守りたいものは何ですか?
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