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自由創作#19 lucky number

本職の傍、
週に1回とある雑誌でコラムの連載をさせてもらってる。

コラムの最後には決まって、
今週のラッキーナンバーを発表する。
別にスピリチュアルな能力がある訳じゃない。
テキトーに数字1つ書くだけだ。

その数字を信じて、
その日付のその数字が並ぶ時間に気になっていたあの子に告白をして成功したり。しなかったり。
その数字の馬に懸けたら万馬券になったり。ならなかったり。
そんな読者も多くいるらしい。
ありがたいことだ。

テキトーに選んだ数字によって、
知らない誰かの行動を後押ししてあげられる。そしてその誰かの人生の行方を左右していると思うと大変嬉しい気持ちになる。

もちろん、悪い方向へと転がった人もいる。
「お前のラッキーナンバーを信じて散々な目にあった」とめちゃくちゃなクレームの手紙が時折届く。
そのクレームに対して私はこう手紙に記して応える

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親愛なる読者へ。

私に手紙を送ってきたということは、まだ貴方は生きているということだ。
貴方は今、ラッキーナンバーによって取った選択が悪い方向に転じたかどうかを目先の結果でしか判断していない。本当に悪い方向に転じたかどうかは死ぬまで判断できないものだよ。
 人生を終えたその時にまた話を聞かせてくれないか?
See you at the end of the road...

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