ファミリーキャンプのすすめ②。
なんたって、子どもたちが夢中になって遊べるのがキャンプのいいところ。
キャンプは荷物が多くなるので、かさばる外遊びグッズは、家に置いていくことが多い。
今回のキャンプでは、炭を買いに寄ったホームセンターで、「チョーク」を見つけた。1箱100円のチョークで、お絵かきが始まった。
子どもたちの中ではテーマがあるらしく、道に絵を描き続ける。おやつも食べず、ジュースも飲まず、ユーチューブなんて見向きもせず、ただひたすらに、チョークで絵を描く。
小学生の長女と次女は、黒板のチョークへの憧れがあったのか、誰にも邪魔されず、好きなだけ描けることを喜んだ。末っ子長男は、なんだかわからない絵を描いては、父に「天才!」とほめられ、いい気になっている。
子どもたちがお絵かき中は、大人はおやつをつまみながら、のんびり読書ができる。
夕暮れどきに時おり吹くひんやりした風と、ひぐらしの鳴き声に包まれながら、『都会を出て、田舎で0円生活はじめました』(サンクチュアリ出版)なんて、読んでいたら、そりゃあ、もう田舎暮らしがしたくなるなんてもんじゃない。
気が付けば、夫婦で、どうすればキャンプ場のオーナーになれるかなんて話を始めていた。
「引き継ぐ人がいないキャンプ場ないかな」
「毎日キャンプしたら、飽きるかな」
「私たちに、どんな付加価値がつけられるやろ」
「初めてのキャンプ、お手伝いしたいなぁ」
「そもそも、山って、いくらで買えるんやろう」
話せば、話すほど、妄想、いや、夢は広がる。
子どもたちが遊んでいる間に、夫婦の会話の時間が持てるのも、キャンプのいいところである。普段は、忙しくて、生活に必要なことくらいしか会話する時間もないのだが、キャンプをすれば、時間はたっぷりとあり、夫婦で夢を語ることもできるのだ。(聞こえはいいけど、ただの妄想ね。笑)
この時間の余裕が、私たち家族をキャンプの虜にするのだ。普段気づくことさえない、言葉で表現することもない、心の奥の奥にある感情や潜在意識にふれることができるから、キャンプは不思議。自然の中にいるだけで、じんわり五感にふれてくるあの空気感が、わたしたちの心を解放するのだろう。
いつの間にか、お絵かきが終えた子どもたちは、空のペットボトルで水遊びを始めていた。遊ぶものがなければ、ないなりに、遊び方を考える機会になる。何不自由なく過ごせるホテルもいいけれど、頭と五感をフル回転させて過ごせるキャンプは、子どもたちにとって素晴らしい学びの場なのだ。
気が付けば、3人ともびちゃびちゃ。それでも、夢中になって、いつまでも遊んでいる。「何か一つのことに夢中になれるなんて、最高じゃない?」と、読書の続きを行う夕暮れだった。
あ~、キャンプって最高。
つづく…
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