グラアスゴォォと女王様が「推しごと」な先生の話
先日の友人とのランチで盛り上がったカツラの先生の話をします。個性豊かで今も忘れられない先生は、愛すべき存在でした。
つねに深紅のベルベットのパンタロンスーツ、首には優雅にスカーフ。
そしてびくともしないカツラ。
普通の女子高には異質過ぎる英語教師は、
「時計仕掛けのオレンジ」から抜け出てきたようなスタイルを貫く方だったのです。
友人と夏場の服装を思い出そうとするのですが、
脳裏に浮かぶのは深紅のベルベットのパンタロンスーツのみ。
夏にベルベットなんてありえないのに。
夏服は永遠の謎で終わりそうです。
授業はとても熱心なのですが、イギリスがテーマになると熱量がパワーアップ。
音読の時にボソボソと小さい声になろうものなら、
先生「I can~」
生徒「アイキャン…」
痺れを切らした先生が化鳥のごとき声色で、
先生「アイカァァァン!」
生徒「😂😂😂」
先生「なにがおかしい!!!」
先生の発音は本当に本当に正しいのですが、
高校生には笑ってはいけない地獄の授業となってしまいます。
ある日のことです。
長文読解でスコットランドの「グラスゴー」が、題材になりました。
グラスゴーに思い入れがある先生は我々に
何度もグラスゴーを発音させるのです。
先生「Glasgow」
生徒「グラスゴー…」
先生「Glasgow!」
生徒「グラスゴー…」
先生「グラアァスゴォォォ!!!」
生徒「😂😂😂」
先生「なにがおかしい!!!」
先生の熱い思い、今でも忘れません。
noteで毎日記事を更新できているのも部分的には、先生のおかげです。
とにかくイギリスを愛してやまない方だったので、長文読解が王室エッセイだった時の興奮ぶりも激しく、今も語り草となっています。
先生「女王様は…ワインを飲んだ後、人知れず指で…」
生徒「…」
先生「…グラスを…優雅に拭うの…」
生徒「😂😂😂」
先生「なにがおかしい!!!」
先生の熱い思い、今でも忘れません。
グラスに口紅をつけずに飲めるようになったのは、先生のおかげです。
若い時に出会う大人って大切ですね♪
ここまで書いていたらこれって、アリエルさんが本日の記事で触れていた
「推しごと」
なんじゃないかとピピン💡
私自身の「推しごと」ではないのですが、
先生の熱い思いを後世に伝えるべく投稿します🙌
「推しごと」企画をしてくださったのは
宗田慶三さん。
初めましてで貼り付けちゃってごめんなさい。
本当は自分の「推しごと」みつけるべきだと思うのですが、
人生迷子のためか一番を決められず申し訳ございません。