私の恋
雑煮は美味い。だから飽きのこないよう毎日微妙に味変させる。
カツオ菜がある間は和風で攻める。カツオ菜から出る出汁は何物にも変え難い。カツオ菜のためだけに福岡に住みたいとさえ思う。住めないなら年末、カツオ菜の買い出しのためだけに福岡へ旅立ちたい。数年前から私はカツオ菜に恋をしている。
カツオ菜が消えると
ワカメと溶き卵のシンプルなものだ。ナルトが余っていたのでのせる。ナルトは正月しか買わず、美味しいのになぜ日常的に買わないのだろうと不思議に思う。ナルトとの一瞬の恋に軽い罪悪感を覚えるが年末にならないとナルトの存在に気づけない。
11月に入ると大長みかんの出荷を今か今かと待つ。腐るのが嫌でダンボール買いを避けているが、大長みかんだけは迷わずダンボール買いをする。広島でしか手に入らないため、大長みかんの袋買いは夢のまた夢なのである。袋入り大長みかんのためだけに広島の大崎下島に住みたいとさえ思う。住めないなら11月〜12月、大崎下島に滞在し袋入りの大長みかんを毎日手に入れたい。10年くらい前から私は大長みかんに恋をしている。
腐らない方法を探した結果、みかんタワーが完成した。ただ、これだけでは大長みかんの腐敗を防げない。朝晩、一個ずつみかんをひっくり返し外皮の柔らかさを確認し、健康なみかんに触れ心を幸せで満ち溢れさせる。ここまで愛を注いでも、糖度の高い大長みかんは一〜二個腐敗してしまう。変色したみかんは私の恋が本物かを試しているのだろうか?
🍄🍄🍄
コニシ木の子さんの記事に触発され、
と突っ込まれるものを投稿したくなりました。疲れているのでも寝ぼけているのでもありません。