日比野はこたつでテレビを見ながら思った。 「このタレント、年末になると急に思い出されたかのように起用されるな……」 なぜだか不快な気持ちが込み上げてきて、手にした蜜柑を握り潰した。そして勢いよくコチラに振り返り怒号を放った。 「おい、矢口!ようやく俺を思い出したな!」