非現実的な笑い声が漏れるテレビ。 正月の風物詩だ。 そこに、現実的な通知音。 「集合、竜楼、19時」 僕に対して特に何も思っていない(つまり僕にとっては居心地のいい) “ご近所さん”からの招集だった。 竜楼…つまり今日は何かの相談事。 思考と荷物をまとめ、僕は家を出る。