能登半島地震時に、志賀原発では、一時、複数系統ある外部電源の一系統が喪失、非常用ディーゼル発電機が三台設置されており、システムに給電可能、2011年以降、停止、炉心に燃料なし、使用済み燃料貯蔵プール燃料は、すべて、12年以上冷却しているため、プール循環水が停止しても安全確保可能。
ウクライナのザポロージェ原発(ソ連製加圧水型原子炉VVER-1000、6基)は、ロシア軍の攻撃により、外部電源が喪失し、内部電源としての非常用ディーゼル発電機が起動、システムに給電していますが、発電機の重油燃料は、10日分しかなく、補給するか、外部電源を回復しないと、炉心溶融。
(続き)日本の規制側も事業者も、外部電源喪失は、想定し、信頼性の高い非常用ディーゼル発電機を2-3台(初期の頃2台、途中からBWRに対して3台)並列に設置し、現実的な対応をしました。しかし、普通環境ならば、機能喪失確率は、マイナス9乗でしたが、浸水による停止は、想定外。
(続き)原子炉建屋とタービン建屋の水密化をしておけば、浸水を防止でき、たとえ、地震で、送電線としての外部電源が喪失しても、内部電源としての非常用ディーゼル発電機が機能しますから、システムは、正常に維持できました。