中学時代に初めて恋文。便箋の上手な字と陸奥A子の描く女子似の自画像に動悸。次に近所の幼馴染と付合始め軒先に自転車をよく見かけた。狂った家庭から救を求めた彼女はやがて身籠るが当時の産休代替が助けて堕した。大学時代に一度だけ電話で話すと自己啓発セミナーの幹部になっていた。それっきり。
自分の足で自分の人生を生きてゆく時期は過ぎ去り 予め定められた未来のために ひたすら準備するだけの日々 あたし個人に自由意思は無い 愛する彼女から甘々な感情と生きる気力を 同棲してる彼から現実世界の刺激を あたし自身の歌声には癒やしを それぞれ与えられながら ただ時を待っている