頁繰る傍らにルーペ漱石忌 この頃、細かい文字にはルーペが要るようになった。 “漱石忌紅きネイルで頁繰る”という数年前の拙句がある。 句に進歩が無いのには呆れるが、比べると訪れる老いが現れていて興味深い。 本を閉じて雪の庭を眺める。 漱石先生、こんな寒い季節に...。