「非力な強さ」という歌詞に虚を衝かれる。どうしても力に結び付けられやすい強さという言葉を、対照的な言葉と繋げて意味を失わず、同時にそこに漂うある種の諦めが見え隠れする言葉の冴え。上下や左右が時に混乱しまた本人が向かい合う映像などが、あまり主張しない背景とともに断片的に記憶に残る。