茨の海

「鬼束ちひろさんの歌と言えば?」と周りに聞くと大体の人はこう答えるだろう「月光」と、自分もそう答えると思う
でも「1番好きな歌は?」と聞かれたらなんと答えるだろう?
自分の場合「茨の海」と答えると思う
「あなたの放り投げた祈りで私は茨の海さえ歩いてる正しくなどなくてもなくても」と言う歌詞
(ここからは勝手な自分の考えとか勝手な解釈を書こうと思う)
あなたと言うのは自分の親の事だ
生きるのが辛いと思ってる時期があった(いつか話せる時が来たら話そうと思うが、って言うか今もそうなのかもしれないが…)その時の心情を歌ってくれているような気がするのだ
「親の祈りから産まれた自分だけどその祈りのせいで自分はこんなにも辛い茨の海を歩かないといけない!自分にとって正しいと思ってない事もしないといけない!」
そんな心情…もちろん感謝してる事もあるけど、一時期の自分の親は毒のような存在だった
学習プリントで何発も頭を殴られた事もある…
「お前はのび太か!こんな点数取ってきて!」と夜中まで怒鳴られた事もある…
小学校の時みんなで帽子を作ろうと言う内容の授業参観があった、親はそれを観ていて自分のところにわざわざ来て耳元で囁いたのだ「あんただけやで、出来てないのは…」と…
だから勝手に期待して祈って茨の海を歩かせて来た親を怨む気持ちもある…でも自分が悪いのだ、自分が良い子じゃなかったから、人に酷いことをしてしまったから、親の祈ったように成長出来なかったから…
だから自分は幸せになれない、なってはいけないのだ…それに親もその事は謝ってくれたし、色々としてくれるから感謝だ
でもたまに酷い記憶(親に茨の海を歩かされたと言う記憶)だけが自分の脳内を駆け巡る事がある
そんな時はこの曲を聴いたり歌ったりするのだ
そして付け足すが、
「今更鈍さを増していく浄化それもいつかは終わるのさえ信じられない」ここの歌詞は(鈍さと言うのはネガティヴな意味が強いらしいが鈍というのは尖っていないという事だから自分は良い意味で捉えている)カウンセラーさんのところに通ったり(また詳しく書こうと思うが自分は中2の時から月一回の割合でカウンセリングを受けている)して自分の心を浄化しようとするが、これもいつまで続くのだろうみたいな思いをしっかり歌ってくれているような気がする、だから好きなのだ

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