章回小説と詩 -12 そして次は金瓶梅です。本作は、内容的にはいわゆる叡智小説として知られていますが、講談を先祖に持つ水滸傳等と違い、最初から作者が聴衆ではなく読者を意識して書いたという点、当時の庶民の文化や生活描写が豊富で文化史の研究的価値が高いという点で画期的です。