僕に人生の本番は迎えられそうもない、このままのんべんだらりと後、10年過ぎてしまい、還暦を迎えそうである。僕も何者かになりたかったけど、中途半端な性格では誰も納得させられなかったみたいだ。でも小説を書いていくつもりだ、人間を描きたい。僕が愛する人と一緒にいたい。僕に満足している。
先日、『猫も杓子も』を観た時、詩人の杉本真維子さんが、空っぽなんですって仰ってたんだけれど、どうしてかな。最近同世代の人たちから聞くんだよね。私も何も持ってないし、空っぽかもしれないけれど、だからこそ入ってくるものもあるかなぁって。烏滸がましいかもしれないけれど。