◆仮現実の一側面.ハムレットが言う。アレグザンダ大王の亡骸が土塊となって粘土と化しそれがビール樽の栓となる(シェイクスピア/福田恆存訳『ハムレット』190頁)。人は仮に和合している今を固定してそれを現実と捉えている。実際は捉えようした瞬間にはすでに対象は認識をすり抜けている。