あなたは僕に看取られて、幸せそうに笑って目を閉じたね。でもね、僕はこんなこと望んでなかったよ。僕はあなたの冷たくなった手を握り独り呟く。「祈ってた。まだ一緒にいられます様にって。願ってた、あなたの笑顔を守れます様にって。ね、神様なんていないんだね…。」神様なんてさ…いないんだね。
『此処にいなさい』 怖い、怖いよ…。 お母様、怖いよ…。 どうして?どうして、皆は僕を追いかけるの? あの中には、僕の友達だった子もいるのに。 僕を悪魔だって。魔王の子だって。 殺すって。 「貴方は、此処にいなさい。」 お母様は、そう言って、2度と帰って来なかった。