伊藤詩織さんは男の性欲に無知だったが、それは落ち度でも罪でもない。彼女をバッシングしたり、どっちもどっちだという意見は、結局、事象の成立条件(因果関係)と責任条件(倫理所在)を、混同していると言える。蓋し、成立条件の陥穽にはまると、女性であることが悪いという極論に至る詭弁を齎す。