短歌〜狂歌のようなもの5 空間も時間も共に幻想かならばひとまず昼寝の続き 一点に募る思いを焦げさせてそのうち捨てて灰も残らず 姉猫とじゃれて遊んだ部屋にただおとうとひとり伏すや愛しく
短歌のようなもの つぶやきのたこ焼きほどの値打ちかな二つ三つ四つ楽しみの午後 姉猫も静かにいねつあしたには嫁ぐわが身と知らずや愛し 天平のしび鮮やかに興福寺おちこち祈る影の清しき 唯識の識とは心宇宙をも身をもあまねく認め知るとか