入選を賭けた展覧会やコンペティションというのは、自分の「本当に美しいものを賭けた」といえるかどうかのものだと思う。そして真の優しさや憩いの場所をさらけだす機会であって、浮かれた場所でもない。恋愛において、親子が、互いを想いあうように、それは尊い生命の提供の場なのだと思っているよ。
寄せては返す波や、ふつふつと生まれくる泡粒のように、次々と湧き上がるイメージ。それを言葉に紡ぎ形へと表すのは、”ない”から”ある”への変換で、言葉に命を吹き込むこと。それは私の命のかけらであり、命の証。どんなイメージをどんな言葉に紡ぐのか、創造の源はあなたの命そのものにある。