だが、彼は被告人を無罪にしたいのではない。国籍や話す言葉で判決が左右される状況を解消し、「フェア」に裁いてほしいだけなのだ。自らも、対等に扱われない悔しさを知るマイノリティの一人として。 ※2/5/2025、東京新聞「海外文学の森へ『台北裁判』」