腰丈ほどの大きさの古びた陶器の水瓶を見つけた。 中を覗くと五寸ほどの澄んだ液体が僕を写して揺らいだ。 僕は急いで蓋をし直した。 予想より少なかったのだ。 何が何を何のために貯めているのだろう。 あるいはただ只管に減り続けているのか。 見てはいけないものを見た気がした。