心が凍って何も信じたくなくなって逃げるために泣きたくなったとき、思い出すあの青色、珈琲の香り、パンの味と、豆電球の光。ねこ達の後ろ姿と、ガラスのりんご。自分のために、ネルで珈琲を淹れた。いつものお店で初めてクリームパンを買って、ゆっくりと食べる。安心して出る涙なら受け入れられる。