簪:かんざし。簪を使う殺人術で有名なのは、簪で延髄を刺す『必殺仕事人』の「飾り職人の秀」。卓抜した身体能力を使って標的の後ろに立ち、口を押えて声が出ないようにして延髄を刺して殺害していた。首や延髄を刺すのに比べ、耳から脳を刺すのは非常に困難な行為と言える。
オープンカー:真冬にスカーフ、帽子、ジャケットで武装して、足元のヒーターをガンガンに焚いて走るのがよい。真夏に開けて走るのは通ではない。本来は走る前に開けるのが良いが、今は走りながら自動で開け閉めできるので、オープンカー事情もだいぶ変わった。
仕込み武器2:銃の次に多いのが刀等の刃物。傘や杖など比較的長い刃を隠しやすい身の回り品に仕込む事が知られている。扇子の骨に刃を仕込んで使用した例もある。全体が鉄の鉄扇とは別物。扇子の骨に毒針を仕込んで標的を刺して殺すために使用された例もあるが、これも仕込み武器と言える。
仕込み武器5:最強の隠し武器と呼ばれるものの一つにブリーフケースに仕込まれた機関銃がある。H&K社のMP5はブリーフケースに偽装され、あからさまに銃を携帯しているのが憚れる場所に持込みやすく、拳銃よりも圧倒的に弾数が多いのが利点。逆に照準が合わせにくいというデメリットがある。
もしもの備え:日本でどれくらいの女性がもしもの時のための備えをしているのか不明だが、田口静香は用意周到な方だろう。暴漢対策でハンドバッグにメリケンサックやペッパースプレー、スタンガンを入れている。仕事用にブラやガーターにも武器を仕込んでいる。体内に武器を入れて行動することもある。
膣痙攣:ちつけいれん。女性の膣が不随意な収縮を起こして挿入されている男性器が抜けなくなるものとされる。1979年に「過去報告された症例がいずれも信憑性に乏しい。膣収縮筋には陰茎を保持するほどの筋力がない。膣痙攣が発生した場合極めて稀な現象」と報告され、現在は都市伝説とされる。
仕込み武器4:ワイヤーブラのワイヤーを絞殺用に使用する例は英ドラマ『MI-5』にも登場した。ブラのワイヤーは金属製で表面に樹脂加工されているものが多いが、工作員用のワイヤーは強化ワイヤーに変更してある上、あまり太いと絞める方が大きな力を要するので、樹脂カバーは厚くない。
仕込み武器3:驚異の仕込み武器の一つは映画007『黄金銃を持つ男』に登場する組立て式の銃だろう。万年筆とライター、煙草入れの3つの部品で銃を組み立てる。当時の紳士ならば必ず身につけているものだっただけにおかしな点がなかったのが秀逸。因みに弾丸は直径4.2mmで23金製。
仕込み武器:傘、ペン、カメラなどに銃を仕込むことは誰しも思いつくが、実物はなかなか見ることがない。ところが、日本では意外と実例があり、昔は桜田門にある警視庁本庁舎の博物・展示ルーム「警察参考室」には実物(或いはレプリカ)が展示されていた。今でも歴代の制服などが展示されている。