書物が無価値になる世界とは 焚書坑儒ではなく ありとあらゆる情報が無限増殖し 二束三文どころか無一文になる世界 秘伝の書でさえカタログに載ってる この時代が到来するまで このことを予期できた者が はたしていただろうか? 一なるものは際限ない自己分割の末 無意味な有象無象になった