朝、目が覚めたら隣に知り合いの女性が眠っていた。 名前は覚えていないけど、大学で見かけたことはある。その程度の関係だった。 「お、おい――」 僕はそこまで言いかけて、ふと周りを見回し、そしてやっと思い出した。 そうだった。 彼女の部屋に入れた幸福感のまま寝ちゃったんだ、と。