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ブリテンの奴隷船から救い出した難民が、再び捕まらないように。 ヤスケの願いを受け、司祭王が思案する。 「では、ヨハネス村の周囲にまで隠蔽結界を広げよう」 エウロパ人たちが、プレスター・ジョンの城を発見できなかった理由。 それは、一種の幻術。部外者の侵入を阻む目くらまし。

アムルタートのよもやま

アーサー・マンデヴィルの不合理な冒険

初小説を出版します。

「もうすぐ、ヨハネス村に難民が押し寄せる」 ここへ来たもう一つの目的を果たすべく、ヤスケが王の前に出る。 「彼らをブリテンの略奪から守りたいと?」 「話が早くて助かる」 プレスター・ジョンは、エウロパ人の想像力から生まれた。 それでも「生みの親」の暴挙を良しとはしなかった。

「以上が、この城で起きたことだ」 映像が終わると。奥の玉座で朽ちていた骸骨が語りかけてきた。 「魔王軍は、戻ってこないの?」 マリカが、素朴な疑問をぶつけると。 「貴殿が夢見の宝珠を手にした時、私も力を取り戻し城を奪還できたのだ」 アッシュを見て、王は感謝を述べた。

夢の中で、彼は呼びかける。 我が名は、プレスター・ジョン。またの名を、司祭王ヨハネス。 私を生んだのは、エウロパ人たちの想像力。 多くの者が、私の国を探して冒険に出た。 だがそれは叶わず、我が城は魔王の軍勢に奪われた。 あの勇者オレガノが、憎きバラムツを打ち倒すまでは。

隠秘学8-歴史を動かしたプレスター・ジョンの幻

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