【あいじょう~愛異常11】 君の体を返す。腕を上方に縛られた君の、背中に浮き上がる肩甲骨までが愛おしい。僕がのし掛かった重みで塞いだ口から呻き声が洩れた。背中に唇を這わせながら、指で肩甲骨に沿ってなぞる。もう片方の手で胸を撫で上げると、拘束された手に力が入りヘッドボードが軋んだ。
【あいじょう~愛異常9】 意識を手放した無防備な顔が堪らなく僕をそそり、抑えがたい欲情が体の芯から突き上げ溢れ出す。釦を引き千切ったシャツで手首をヘッドボードに縛り付け、君を守っていた薄いレースを口に押し込んだ。しどけなく開かれた脚。露わになった白く滑らかな胸。この手と唇で弄ぶ。