久々に『オールドテロリスト』(村上龍)の続きを読んでいる。どうやったらこんなの書けるんだ。いいなあ。すごいなあ。と思うけど、その裏にある熟達までの過程を考えると、一気に一流作家に追いつくのなんて無理だという当たり前の事実にぶち当たる。当たり前なのにわかりにくいのがおもしろい。
中2で初めて読んだ時は、衝撃で何日か熱が続いているような状態になった。 「イカれてる」「すごいカッコいい」そう思い、こういう世界(文学)があってもいいのだと思った。十代後半、二十代と読んで、今、四十代も後半に差し掛かっている。再読が楽しみだ。