「ルーブル美術館は予約購入必須!40分くらい並ぶことになります!」 どのサイトにも旅行本にもそう書かれている。けれども、この日のここは驚くほど空いていて、わたしたちはだいたい四秒くらいで入館できた。 サモトラケのニケは、潮風を受け、まとった生地がはためき、海の匂いがした。
中学生の甥っ子二人を連れて、マレ地区のあたりからルーブルへ向かう。サン・マルタン通りを南下してシテ島へ。そしてフラワーマルシェのあたりで甥っ子二人をまく。 不安そうな声でライン電話がかかってきたけれど、ふたりでルーブルへ来なさいと伝える。 ふたりを待つ間の夕暮れルイ14世。