『空夜』 夜の 静けさ 癒やされるとき 寂しいとき 兎に角 怖いとき 疲れて帰る 道 考えごとを したいとき 心ゆくまで この 静けさを 我が身に纏おう
『マッパの私』 群れ嫌い 媚びへつらわず 孤独貫く 格好つけてはない 時々寂しさに押し潰され 人を感じたいと手を伸ばすけれど 都度切れない刃でゴシゴシ切られる 私の手はボロボロだ 全身もボロボロなんだ 心は何度縫い合わせただろう そしてまた 私はひとり歩いてゆく
『萬年筆』 重くて 大飯喰らい 指に付いた インクのシミは 勲章 たっぶりとインクを入れて さぁ何処までも すらすら すらら すらすら すらら 紙を渡って 机の上だって 何処までも すらすら すらら インクはつづくよ 何処までも 走れ走れよ 僕の 万年筆