頭の中で何かが始まる フィルムにそれが焼き付けられて 目を通して投影されていく どこかでカタカタ鳴っていると思ったら 瞬きの音だった そこで我に返ってよくよく見れば 映像は終わっていた だけどまたふいに流れ出す 脳内に8ミリフィルム 監督、脚本はあなた
左手をピストルに見立てて銃爪をひく 甲高い乾いた音がする したように思う 余韻に浸る 弾は真っ直ぐに飛び 少し反れて何かに当たった 空想の出来事で 今日太陽が怪我をしたんだ 辺り一面に真っ赤な光を放って そして静かに蒼白くなって 消えたんだ 夕陽って、何かそんな感じ